今回は、ChatGPT(GPT-3.5)の、文章のアレンジ能力を試してみたいと思います。こちらで準備した文章を、「もっとやさしい内容に」とか、「〇〇風にして」とか、「英語に翻訳して」などなど、いろいろな形にアレンジ&変形してもらいました。
【その1】ベースとなる文章はこちら
まずは、ChatGPTにあれこれいじってもらうベースとなる文章を書いてみました。以下の、猿田彦の自己紹介文です。
ベースの文章
猿田彦ジョージです。ハーフではなく、埼玉県の北部の出身者です。小学生の卒業文集で書いた将来の夢は、「戦国武将」でした。中学校ではラグビーに熱中し、高校もラグビー三昧の日々でした。一浪して大学に入って、勤め人をしております。姉さん女房に、一男一女の子どもがおります。趣味は、「Web3探訪」で、この分野で何か、一旗あげたいなと野望を持っております。
【その2】まずは英語や中国語に翻訳してもらった
とりあえず英語に翻訳してもらったら、こんな感じで訳してくれました。
I am Sarutahiko George. I am not a half; I hail from the northern part of Saitama prefecture. My childhood dream, as written in my elementary school graduation essay, was to become a "Sengoku warlord." In middle school, I was passionate about rugby, and my high school days were immersed in the world of rugby. After taking a detour and entering university, I now work as a salaryman. I have a wife and a son and daughter. My hobby is "Web3 exploration," and I harbor ambitions of making a mark in this field.
他の言語に翻訳することももちろん可能です。ためしに中国語に翻訳してみました。
このとき、「日本語→中国語」「英語→中国語」の両方を試してみました。
日本語→中国語
英語→中国語
中国語のことはほとんどわからないのですが、見た感じ、日本語から翻訳した方が、意味を取りやすい気がしました。英語からだと「I am」を直訳して「我~」ばかりになってしまい、回りくどい気がしました。
【その3】ラップ風に変更してもらった
日本語の文章と英語に翻訳したもの、その両方を日本語のラップ風の歌にアレンジしてもらうと、それぞれ次のようになりました。
左が、日本語→ラップ (日本語)。右が、英語→ラップ (日本語)
共通点や違いがいくつかありますが、日本語からの翻訳の方が、意味をしっかりとれていないところがあるようです。
「ハーフ」を「分量」ととらえて、その後、意味不明な「フル」という言葉が出てきています。「彼のストーリー」も、ちょっと意味がわからないですね。英語からの方がきっちり意味をとれていますね。
【その4】いろいろなアレンジに挑戦してもらった
まずは日本語の文章を、「おとぎ話風の子どもに語りかけるような文体」に変更してもらうようにお願いしたおところ、次のような文章になりました。
昔話風にアレンジされていますね。どうしても、「ハーフとフル」のところはあいかわらず。なぜか冒険設定になっていますね。
次に、「固い文章に」とお願いしたところ、あまり変わらなかったので「もっと固い、憲法の条文みたいな文章にして」とお願いしました。
なんとなく雰囲気はそれっぽい感じになっているかと。最後の「余は固いる」っていうのはなんですかね・・・。
最後に、「寅さんの語り口調みたいにして」とお願いしました。
求めていたのは、「わたくし、生まれも育ちも埼玉熊谷市です。妻沼聖天で産湯を使い、 姓は猿田彦、名はジョージ、人呼んで "お猿のジョージ" と発します」だったんですが、まさかの関西人でした。寅さんに関する学習はまだまだ足りないみたいですね!
《さいごに》
チャットGPT(GPT-3.5)は、言っていることに多少の矛盾があっても、気にせず突っ走りますね(笑)。それも人間っぽさなんでしょうかね。実際の人も、結構矛盾していることを言っていたりしますからね。情報の正確性については、今後さらに進化し、精度高く、個々に合った情報を的確に教えてくれるようになると良いですね。