ChatGPTの特技は、流ちょうな会話や文章です。有料版のChatGPT(GPT4)は、それにさらに磨きがかかりました。今回は、ChatGPT(GPT4)を利用して、コーチングに挑戦したいと思います。先に言っておくと、思ったより良い感じでセッションできました。ちなみに、Microsoft Bing(マイクロソフト・ビング)のGPT4やChatGPT(GPT3.5)では、あまり上手くいきませんでした。
【その1】まずはプロンプトを入力する
まずは、以下の8項目をプロンプトに入力しました。基本的なコーチングの流れに沿って、進めていけるように考えました。
ただし、猿田彦はコーチングの専門家ではないので、このプロンプトが絶対ではなく、もっとより良い設定はあるかもしれません。
【コーチング用プロンプト】
仕事の悩みがあるからコーチングの相手をしてください。
わたしがコーチングを受けるコーチー(クライアント)、あなたがコーチです。
まずは私の課題を引き出してください。
その後に、その課題のゴールの設定する質問をしてください。
いろいろな角度から質問して、私の中にある答えを導き出してください。
私の考えていることで、別の視点があると感じたら、フィードバックもください。
何をするべきかが見いだせたら、具体的な行動の内容と、いつやるかを質問してください。
1つ1つ順番に質問してください
【その2】指示した通りの構成で質問してくれる
猿田彦は、最初にプロンプトに8つの指示を書き込みましたが、それを読みとって、次のような構成で的確に話を展開してくれました。
1課題の特定
2ゴールの設定
3目標達成に向けた質問
4別の視点からのフィードバック
5具体的な行動計画の設定
5番目の「具体的な行動計画の設定」については、こちらがすべての質問要素に的確に答えられていませんでしたが、そのような場合でも、ChatGPTからはくりかえし別の角度から質問がもたらされました。
ちょっと長くなりますが、全文を以下に掲載します。
【その3】ChatGPT(GPT4)のコーチングを受けた感想
セッションをした感想としては、まず相手がAIなので、変に構えたり、緊張したりということがなかったですね。
話の展開もスムースで、心地悪さや違和感のようなものは感じられなかったです。
また、こちらの会話をしっかり受けとめたうえで、次の質問をしてくれている、「共感」のようなものも、あった気がしました。
最終的には、これまでなかった視点や気づきももたらしてくれ、脳が活性化するような感覚がありました。
【その4】Microsoft BingのGPT4やChatGPT (GPT3.5)では上手くいかない
Microsoft Bing(マイクロソフト・ビング)でも試してみましたが、指示どおりに会話を展開してくれません。ネットの引用など、一般論などの情報をしきりに出してきます。やはり、Microsoft Bingは、検索の方に特化している感じがします。コーチングや文章生成には、あまり向かないかもしれません。
ChatGPT (GPT3.5)は、1つ1つ質問して、とお願いしているのにもかかわらず、すべての質問を一気にしてきて、どこからどう答えていいかわからなくなるなど、気持ちよくコーチングできる感じではありませんでした。
以上のことから、ChatGPT (GPT4)は、他と比べてコーチングのセッションの相手としては、かなり優秀でした。
課題として考えられるのは、くりかえしコーチングをやっていったときに、マンネリになったりする可能性があることです。また、同じテーマで継続し、回を重ねるごとにさらに深めていったりすることは、現状は難しいかもしれません。
《さいごに》
Microsoft Bing(マイクロソフト・ビング)やChatGPT (GPT3.5)で、コーチングをしたときは、つっこみどころ満載でした。一方、ChatGPT (GPT4.0)は、非常に快適にセッションができてとても驚きました。現段階では、プロコーチに及ばない面は多々ありながらも、ちょっとした日常のセッションをやるには気軽にできて、おすすめです。