最近、わからないことがあると、とりあえずChatGPT(GPT-3.5)に投げかけている、猿田彦です。使えば使うほど、お馬鹿さんなんだか、すごく賢いのか、よくわからなくなってきます。ChatGPTが得意なこと、苦手なことを、取り上げていきます。
【その1】飲食店の紹介はかなり苦手
これはいろいろなところで言われていますが、ChatGPTは、細心のお店の紹介は苦手です。ChatGPTの情報は、 2021年9月までのネットの情報を基にしているためです。
そのため、すでにないお店を紹介していたり、細心のトレンドではないお店を紹介したりと言うことが起こります。
「餃子の王将」や「餃子の満州」といったチェーン店を紹介してきます。餃子の満州についていえば、浜松にお店はないようでした。
現状は、情報の正確性や欲しい情報とは、ほど遠い状況でした。
今後は制限が解除されて、最新の情報から収集できるようになるようなので、正確かつニーズに即したお店を紹介してくれるようになる可能性はあります。
ただし、飲食店のおすすめは、料理のジャンルや個人の好みなど、複合的な要素が絡まり合うので、今の回答の仕方を見ると、かなり難易度は高いのではないかという気もしないでもないですね。
【その2】映画や本の紹介はあまり得意じゃない
こちらのテーマに関しては、使えなくはないのですが、いろいろ問題ありでした。
たとえば、「おすすめの映画は?」で出て来るタイトルは『インセプション』(2010)、『レオン』(1994)『ショーシャンクの空に』(1994)『ホテル・ルワンダ』(2004)と、確かに良い映画ではあるかもしれないですが、いささか古すぎるセレクトの気がしました。
「15歳におすすめ」「新しい映画」「コメディー映画」とか、ワードを限定していくともう少し、自分の要望に沿った回答をくれる気がします。同じように小説で試してみました。
『ノルウェイの森』が中学生におすすめかどうかはわからないですが、まぁまぁがんばってセレクトしている気がします。
しかし、一か所「?」な箇所があります。『彼女は一度も笑わなかった』夏目漱石とありますが、漱石の作品にそのようなタイトルの小説はないですよね。もし、ここに入るなら『坊ちゃん』か『吾輩は猫である』だと思われます。
このような、見たことのない作品が、何の前触れもなく突然出てくるのが、現状のChatGPT(GPT-3.5)の傾向としてはあります。
【その3】歴史のIfにも、いちおう答えてくれる
「本能寺の変で、織田信長が殺されなかったなら?」とか、「江戸時代、日本が開国することがなかったら?」といった、「歴史のIf(もしも)」にも答えてくれます。
いろいろと試してみましたが、どれもあたりさわりない無難な回答という印象で、面白みには欠ける気がしました。
【その4】クイズの問題を出すのは得意だが…
「難しいクイズを出して」とお願いすると、張り切っていろいろな分野からクイズを作って出してくれます。クイズを作るのは得意と言えそうです。
ただし、クイズの回答は間違っている可能性もあるので、後で正誤の確認をする必要はあります。
ニューヨークは州都じゃないのに、正解にしてくれました。この問題の正確な答えは、アメリカ合衆国の人口の多い都市5位のアリゾナ州・フェニックスみたいですね。4位までの都市は、州都ではないようでしたので。結構な難問。
アニメのクイズは、アニメ『ワンピース』の問題を出してもらいましたが、情報の正確性も難易度もバラバラすぎて今イチでした。
動物クイズだと、良い問題を出すこともあれば、めちゃくちゃ難しすぎる問題を出すこともあり、なぜか実在しない動物が出てくることもありました。たとえば、以下のような問題です。
オーストラリアのほ乳類で卵を産む唯一の種は何ですか?
ChatGPTの答えは「プラティプス」と「エキドナ」というものでした。唯一なのに、答えが2つ⁉
「プラティプス」は、何のことかと思いましたが、どうやらカモノハシの英語名のようです。「エキドナ」は、ギリシア神話に登場する、上半身が美女で、下半身がヘビの怪物ですね。たしかに卵を産みそうで、ほ乳類といえばほ乳類かもしれないですが…。「そんな答えあり⁉」という独創的な回答になっています。
《さいごに》
ChatGPT(GPT-3.5)は、言っていることに多少の矛盾があっても、気にせず突っ走りますね(笑)。それも人間っぽさなんでしょうかね。実際の人も、結構矛盾していることを言っていたりしますからね。情報の正確性については、今後さらに進化し、精度高く、個々に合った情報を的確に教えてくれるようになると良いですね。