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いまさら聞けないChatGPT。ChatGPT (GPT4)で年賀状を本気で作成してみた part8

有料版のChatGPT(GPT4)を使って、2024年の年賀状を作成してみます。実際にそのまま使用できるようなイラストは作成できるのでしょうか? 以前、Microsoft Bing(GPT4)でも画像生成を試してみましたが、それとの比較もしてみます。ちなみに、画像生成能力のないChatGPT(GPT3,5)にお願いすると、龍の絵文字を作ってくれました。

【その1】まずは絵の設定を、プロンプトで入力する

あまり細かな指示はせずに「辰年の年賀状のイラストを作って」とプロンプトに入力すると、次のようなイラスト1点が完成しました。

なかなかお正月っぽいイラストで、これはこれで素材としては使えそうです。

ただ、細かく見ていくと、タッチのことなる太陽が2つあったり、なぞの漢字があったり、よくわからない赤丸があったりします。龍のひげは、輪になってつながっていたりします。

Microsoft Bing(GPT4)は、1回の指示で4パターンのイラスト生成をしましたが、ChatGPT(GPT4)の場合は、1回の指示で1つのイラストを生成するようです。

また、Microsoft Bing(GPT4)は、イラストサイズが正方形のみでしたが、ChatGPT(GPT4)の場合は別のサイズのイラストを作ることもできます。

【その2】少し細かな指示を追加してイラストを生成

次にプロンプトを「2024年 辰年の年賀状イラスト、龍に家族4人が乗っているイラストを作って」と入力してイラストを生成してもらいました。

一見すると、なかなかよい感じにまとめてくれていますが、よく見ると人間の足がなかったり、2024とはいるべきところが20244となっていたり、不自然な部分がちょこちょことあります。イラストを簡略化してもらうと、次のような感じになりました。

【その3】サイズや年齢など、より少し細かな指示を追加

このあと、年齢や性別などを細かく指定していきましたが、家族の数が5人になったり、3人になったり、身体の一部が龍に溶け込んでいたり、いろいろと不具合が生じました。なかには、生首みたいに、人の頭だけのものもあるど、思わずゾッとするようなホラーなイラストを生成することもありました。

20回近く指示を出して、比較的うまく生成できたイラストはこちら。

でも、ハンチング帽にひげ面のキャラが独特すぎて、そのまま使用することはできなそう・・・。「もうすこし簡略化したイラストで」とお願いすると、次のような感じになりました。

「サザエさん?」みたいななぞのモコモコヘアの子どもが・・・。龍からは、ファンネルみたいなものが飛び出しています・・・。お父さんが持っているのは、ほうき? 「NEW W YEAR?」 不思議なところはいくつかありあますが、個人的には「あり寄りのなし」くらいの完成度な気がします。

【その4】写真を取り込んで、イラスト化してもらう

ちょっとアプローチを変えてみます。ChatGPT(GPT4)には、写真を取り込んでイラスト化することもできます。今回はフリー素材の写真をつかって、イラスト化してみました。

空を背景にした4人家族の写真です。イラスト化するとこんな感じ。

並び方や子どもの性別が変わっていますね。まぁまぁ、この方向性で、何度か指示をだせばまとまりそうです。

お次はこちら。

ママとパパにはさまれた赤ちゃんの写真です。こちらはどうなるでしょうか?

もはや別人ですね。子どもが大分大きくなってしまいました。「もうすこし写真の人に似せて」とお願いすると、西洋人っぽい人になって、さらにかけ離れていきました。個々に似せて作るのは苦手なようなので、ちまたにあるAIの似顔絵アプリを活用するのが良いかもしれません。次はこちらです。

「この写真をもとに、辰年のイメージを加えて、2024年の年賀状のイラストを作って」とお願いしてみると。

こんな感じになりました。人が増えている! お父さんのひげは再現されている。子どものじゃれ具合はいいけれど、手がちょっとはなれすぎ? 「4人家族でお願い」とさらに依頼すると。

こんな感じになりました。おお、なんだか素敵な家族のキャンプ風景の年賀状に。おしいのは、お父さんの腕と、子どもの腕の境界があいまいで、合体してしまっているところです。もうちょいのところまできてますね。

《さいごに》

ChatGPT(GPT4)は、人間というものをざっくりととらえていて、個々の識別はそれほどしていない印象を受けました。それと、龍に人が乗ったり、人同士がたわむれていたりすると、境界線があいまいになる現象がときおり見受けられました。今のところ、タッチが毎回変わるので、ドンピシャでイメージ通りのイラストにもっていくのはなかなか難しいです。Photoshop(フォトショップ)などの画像を加工するソフトを使いこなせれば、素材としては使えるかもしれません。

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