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いまさら聞けないChatGPT。ChatGPT (GPT4)で物語を作成してみた part9

有料版のChatGPT(GPT4)を使って、物語を作成してみます。「物語の要素を打ち込むと、1万字ぐらいの原稿をいっきに書いてくれる」、作家先生のようなイメージを勝手に抱いたのですが、そんな感じではなかったです。「問答型で、物語を少しずつふくらませていく」、そんな創作のパートナーになってくれる、そんなイメージでした。

【その1】まずは物語の設定を、プロンプトで入力する

「物語を一緒に考えて」とChatGPT(GPT4)に呼びかけると、「もちろん」と応じてくれて、どんな物語にしたいかを尋ねてきました。

猿田彦が最初に提示したのは以下の内容です。

物語案

「主人公は22歳男性、大学を卒業するけれど、就職活動に失敗して働くことができない青年。転生する話で、斬新な物語にしたい。」

ChatGPT(GPT4)は、最初に全体の構成を次のような感じでまとめてきました。

構成案をさくっとまとめてくれるのは大変ありがたいですね。ただ、「斬新な物語」と言うところはスルーされて、あたりさわりのない、王道の転生モノの展開という気がしました。

【その2】新たな要素を追加してもらう

内容に物足りなさを感じたので、以下の3つの要素を加えてほしいと依頼しました。

全体追加要素1

主人公の唯一の特技は剣道、子どものころからやっていて、ものすごく強かった。でもライバルがいて、どうしても勝てない相手がいた。それとそっくりな敵が異世界でも登場する。

全体追加要素2

恋の要素を入れたい。優等生で高嶺の花。一度、主人公を窮地から救ってくれた。しかし、彼女はあるとき転校してしまった。その人と、異世界で再会することとなる。

全体追加要素3

クライマックスは、現実世界に戻る。状況は何もよくなっていない絶望の世界。高嶺の花であった女性も、現実世界ではすでに亡くなっていることを知る。しかし、異世界での体験を通して成長した主人公は、そんな現実の中でも生きていく強さを手に入れている。

この要素を組み込んで、あげてきた内容がこんな感じです。

ここで小説が完成すると思っていたのですが、全体の構成案に文章が少し増えたぐらいの内容でした。とりあえず1章ずつ内容をふくらませていくことにしました。

【その3】1章の内容をふくらませていく

1章をふくらますために、以下の内容を、さらに加えてもらうことにしました。

1章追加要素1

剣道部の仲間たちはみんな就職が決まっていく。別の大学のライバルである隼人も、就職が決まる。器量がわるく、いざとなると極度に緊張して話せなくなってしまう大和には、就職活動はむいていない。最後まで、自分ひとりだけが就職先が決まらなかった。前途洋々としたまわりの学生たちがまぶしく見える。それにひきかえ、自分は家も貧しく、教育ローンの借金までせおっており、ひきこもることさえできない。ああ、なんのために生きているのだろう。いっそうのこと、もうこの世界から旅立ち、楽になりたい。

1章追加要素2

高校時代、勉強をがんばって、有名な大学への進学に成功した。しかし、大学生活では、非モテ、非リアだった。大学時代は、毎日、ストイックに剣道にあけくれる日々。

その結果あげてきたのが以下の文章。

この文章が800文字くらいの内容で、「2000文字にふくらませて」とお願いしても、内容を広げるのは無理でした。現在ある文章を、小説っぽい体裁にするマシンといった感じです。

会話文をふやした内容にしてとか、村上春樹風の文体にしてとか、そういったアレンジは気軽に応じてくれます

《さいごに》

とりあえず1章までをまとめてみたところ、労力としては、ほぼ自分で内容を考えている感じで、ChatGPT(GPT4)先生に小説を書いてもらっているという感覚にはなりませんでした。地道にコツコツつみあげていけば、長編小説も書けると思います。ただ、いろいろな人の意見を見てみると、キャラクターに一貫性がなかったり、整合性がとれなかったり、どうしても人間が手直しする必要性は出てくるようです

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