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<第7回>おやじ向け「NFT」入門 上級編

こんにちは猿田彦ジョージです。前回、前々回と、「NFTとは何か?」「NFTとイーサリアムの関係」などについて触れてきました。3部作の最終回となる今回は、「NFTの売買の仕方」を取り上げるとともに、「NFTの未来」について考えていきます。カタカナとか、英語とか、かなり多くなって来ておりますが、わかりやすくなるようにがんばります(汗)!

【その1】お財布「MetaMask(メタマスク)」をゲット!

前回、暗号資産「NFT」を手に入れるためには、暗号通貨イーサリアムが必要であることに触れました。イーサリアムは、インターネット上で暗号通貨の販売所・取引所で手に入ります。

さらに、イーサリアムが提供するサービスを利用するには、「MetaMask(メタマスク)」というものが必要です。これは、暗号通貨イーサリアムを管理するウォレット(お財布)であり、手に入れたNFTも同時に管理できます

◆「MetaMask(メタマスク)」の入手方法
こちらのサイト(https://metamask.io/download/)にとび、「MetaMask(メタマスク)」をダウンロードし、登録手続きをしましょう。プロセスは次の通りです。ちなみに、途中の動画解説は英語ですが、見なくても登録可能です。

①パスワードを決める
②シークレットリカバリーフレーズ(英単語の羅列)が表示されるので、それをコピー。
③先ほどの英単語がバラバラに表示されるので、正しい順序に並べ変えていく。
②以上で、登録完了

◆「MetaMask(メタマスク)」

こちらが「MetaMask(メタマスク)」。PCのブラウザーで使用するタイプと、スマホなどで使用するタイプがあり、若干仕様が変わる。「Account1」の下にあるのがパブリックアドレス。

【その2】「MetaMask(メタマスク)」にイーサ(ETH)を送金

「MetaMask(メタマスク)」が手に入ったら、暗号通貨の販売所・取引所で購入したイーサリアム(ETH)を、「MetaMask(メタマスク)」に送金します。

販売所・取引所のホームページやアプリから、「MetaMask(メタマスク)」の最初の画面に表示されている「パブリックアドレス」宛に送金すればOKです

ちなみにこの日は、販売所で、1万円で0.035173 ETHを購入できました。この金額を送金しようとすると、1回あたりの送金手数料が一律で0.005 ETHかかります(コインチェックの場合)。つまり、送金できるのは次の金額です。

 0.035173 ETH(1万円)―0.005 ETH(1421円)=0.030173 ETH(8579円)

この手数料は、いわゆる「ガス代」といわれる、暗号通貨の取引、送金などにかかってくる経費です。結構、高い印象がありますよね。少額だと割が悪いので、ある程度まとまった金額じゃないと送りにくいですね。

◆暗号通貨には、ガス代がかかる

(キャプ)
取引の情報をブロックチェーンに書き込むとき、いろいろな複雑な計算が必要で、そのための手数料がガス代(Gas Fee)です。

【その3】世界最大級NFT商店「OpenSea(オープンシー)」へ!】

「MetaMask(メタマスク)」は、サイトやアプリと連携して使います。今回は、世界最大級のNFTマーケットプレイス「OpenSea(オープンシー)」と連携してみましょう。

◆MetaMask(メタマスク)」の連携方法
以下のような流れで、「MetaMask(メタマスク)」をひもづけていきます。

①OpenSea(オープンシー)のWebサイト(https://opensea.io/)でアカウント作成。
②「MetaMask(メタマスク)」と連携する。
③署名が要求されるので、「署名」ボタンをクリック。
④Mailアドレスを入力し、送られてきたメールを確認して認証完了です。

流れはシンプルですが、表記が英語だったり、クリックの反応がいまいちだったりで、結構、認証完了まで苦戦しました。

とりあえず、これでOpenSea(オープンシー)を利用できるようになりました。あのCryptoPunks(クリプトパンクス)なんかも、入札できちゃいます。高値ですけどね…。

OpenSea(オープンシー)の販売形式は、「Buy Now(固定価格販売)」と「On Auction(オークション形式販売)」、どちらかで販売されています。

見事、落札したさいには、OpenSeaに手数料を落札価格の2.5%支払います。また、決算するスピードで、「低速、平均速度、高速」で費用が変わってきます。これらもガス代の一種になります

もちろん、自分で制作したクリエーションを世界に向けて、NFTとして販売することもできます。販売・転売されたときのロイヤリティー(印税)、商業利用の可不可など、いろいろな設定もできます。クリエイターの可能性は、一気に世界に広がりますね。

◆「OpenSea(オープンシー)」

「OpenSea(オープンシー)」では、イラスト、動画、音楽、ゲームアイテムまで、取り扱うNFTのジャンルは多様。

【その4】企業も注目するNFTの未来は?

NFTは、いまや企業も注目しており、NIKE(ナイキ)が提供する仮想スニーカーのようなものまで出品されています。リアルなスニーカーの値段の数十倍くらいの高値で取引されていますよ。

素人考えかもしれないですが、今後、さらに日本アニメ業界とかが参入してきたら、すごい人気のNFTが続出しそうですね。

ただ、ざっとみた印象だと、現状はどういう風に購入したNFTを活用していけばいいのか、わからないのが率直な意見です。

実際のアート作品、たとえば絵なら、家に飾っておくことができるし、美術館に貸し出すということもできます。でもイラストのNFTアートはデジタルなので、SNSのアイコンにしたり、壁紙にしたりするくらいしか、使用用途が思い浮かびません。

今後、商業利用が可能のNFTが増えたり、ゲームやメタバースの世界との連携が広がったり、NFTを活用できる領域が増えると、より可能性が広がっていきそうです。実際、そういうプロジェクトも進んでいるみたいですね。NFTは未知の可能性は秘めています。

◆「RTFKT x Nike Dunk Genesis CRYPTOKICKS」

スニーカーコレクション「RTFKT x Nike Dunk Genesis CRYPTOKICKS」では、仮想のスニーカーが数十万円相当の高額のイーサリアム(ETH)で取引される。

《まとめ

わたくし猿田彦は、今はまだNFTを購入することはできず、ただただ傍観者としてポカーンといろいろな作品を閲覧しています。それはそれで、楽しいですけどね。購入後に、値上がりするのか、値下がりするのか、このあたりの評価は相当難しいです。ギラギラしながら有望株を探すよりも、相撲のタニマチみたいな感じで、このアーティストを応援するというスタンスが良いのかもしれません。

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